理事長あいさつ

理事長写真
鶴田川沿岸土地改良区
理事長 千葉 榮

本地域の歴史は、新しい土地を生み出した品井沼干拓(4,700ha包有)に始まり三百有余年の中で変容を遂げていますが、先人は幾多の洪水にもめげず、不屈の精神で水害と闘い、治水・利水両面から河川改修事業の促進や内水のかんがい排水対策に心血を注いでまいりました。

加えて、各種土地改良事業による農業生産基盤の整備が図られ品井沼の底に眠っていた土地はよみがえり、薫風に早苗がたなびきカエルの合唱や小鳥がさえずる黄金波打つ麦秋の圃場へと変貌を遂げております。

この美田と化した汎用農地は、国民の食料生産基地として大きな役割を担っています。

また、土地改良区が管理している排水機場は、農地のみならず里山の雨水も排除し、地域住民の生命、財産を護り安全安心な暮らしに貢献しております。

特に40万㎞に及ぶ農業用排水路は、人間の体にたとえると毛細血管です。血液が「サラサラ」になり健康が保たれているように、用排水路の刈り払いや清掃をしながら奇麗な水を流す、みんなの協働力が地球環境を守ることにつながっています。

国の新たな食料・農業・農村基本計画の中で、平成27年4月法制化された日本型直接支払交付金制度を活用し、農業の多面的機能を支える共同活動組織を全地区に立ち上げ、それぞれの地域で知恵を出し合い国民共有の豊かな農村の景観等の保全・活用にも取り組んでいるところであります。

管内には、干拓や土地改良事業の完工記念碑が各所に建立され後世に伝えられています。その中の古萬傳(昭和36年4月20日建立)に『所得倍増計画のもと水害から逃れ、豊作によっても尚農民は困窮から脱却し得ない現状にある』と記されています。土地基盤が整備され大豊作を迎えても喜べない現実、50有余年経た今、厳しい農業環境は全く変わっていないことを痛感しています。

干拓事業に終わりはありません。

8・5豪雨災、3・11震災等の体験に学び更に、近年の高度な土地利用形態への対応や農業就業者減少高齢化など土地改良区事業運営についても抜本改革と検証を続けながら理想とする夢のある豊かな地域づくりに邁進してまいります。

平成29年4月
鶴田川沿岸土地改良区 理事長 千葉 榮

水土里ネットつるた川(鶴田川沿岸土地改良区)の公式ホームページです。